立場の明確化に関する追加声明 – 国際主義フェミニスト連合主催の3月8日デモにおける国家弾圧について(翻訳)

英語原文:https://www.instagram.com/p/DHJ4VgRseld/

立場の明確化に関する追加声明

国際主義フェミニスト連合主催の3月8日デモにおける国家弾圧について

2025年3月13日

国際主義フェミニスト連合

3月8日、私たちは「すべての解放を勝ち取るまで」のスローガンを掲げ、大規模なデモを行った。歴史を通じて抵抗し、闘ってきたきょうだいたちを記憶し、いまだ終わらぬたたかいをつづけるためである。正義と集団的自己決定にもとづく世界のためのたたかいを。デモの後、私たちが受けた警察による暴力の動画が拡散され、数多くの連帯表明を含む多くのメッセージを受け取った。

ここでいくつか明確にしておきたい点がある:

3月8日に私たちが経験した警察による暴力(性的な暴力を含む)は、私たちにとって驚きではなく、新たなものでもない。暴力の劇的なエスカレーションを示しているのでもない。過去2回の国際主義フェミニスト連合による3月8日のデモ、そして過去2回の11月25日のデモにおいても、私たちは同様の残虐な攻撃を受けてきた。国際主義フェミニスト連合によるデモだけでなく、パレスチナ連帯運動に関連するあらゆる行動、デモ、集会、その他の抗議において、私たちは17ヶ月以上にわたり、国家とその弾圧機構による残虐な扱いを受けてきたのである。

2024年4月5日のベルリン中央駅での出来事を、私たちみんながはっきりと思い出すことができる。ガザにおける進行中の虐殺とドイツの加担に対する自発的な平和的な座り込み抗議が攻撃され、ヒジャブを着用した女性を警官が地面に押し倒し、体の上に覆いかぶさり、股間に膝を当て、首を絞めた。あのとき激怒した人々がどれだけいただろうか。逮捕記録ユニット(ADU)によるデモ後の記録は、去年の夏以降、公開されている。特定のグループを標的とした性的暴力が繰り返し行われている。詳細は、私たちのInstagramページを参照されたい。

「3月8日の『すべての解放を勝ち取るまで』デモにおける大規模な警察暴力」

3月8日の「すべての解放を勝ち取るまで」デモに参加した人々は、この弾圧を受け入れることを拒否した。ともに結束し、互いを積極的に守り、抵抗した。この人たちこそが、過去17ヶ月にわたるあらゆる形態の弾圧にもかかわらず、虐殺、入植者植民地主義、アパルトヘイト、シオニズム、ファシズム、そしてドイツの無条件の加担に対して声を上げ続ける人々であった。

人々は10月7日以降、デモでの警察暴力に継続的に直面し、在留許可を抑圧の道具として使われ、更新を拒否され、職を失い、17ヶ月にわたる嫌がらせを受けてきた。それでもこの弾圧、脅迫、不正義にはがまんできないと、反撃を決断したのである。3月9日に放映されたrbbのインタビューでの警官らの発言は、でたらめであるだけではなく、まったくもって許しがたい。「限定的かつ標的を定めた殴打」などという警察側の語りは、皮肉の極地である。警察の恣意的かつ挑発的な扱い、嫌がらせを私たちは何度も何度も経験してきた。これもまた、かれらの戦術のひとつでしかない。

ネット上に出回っている映像は、デモの場面のほんの一端でしかない。それらが撮影されたのは、警官らがデモの中途で進路をふさぎ、進行を停止させたときである。しかし警察の挑発はデモの全体にわたり何度も起こっていた。広く拡散されている極度の性的暴力に関する映像は、この1時間も前に撮影されたものである。ここで私たちが明らかにしておきたいのは、デモは最初から犯罪扱いされており、警察の暴力はただひとつの「事件」に限定されるものではない、ということである。開始当初から多数の警察官が配置されたこと、度重なる逮捕と遅延、機動隊、増援部隊のオラニエン通り/マントイフェル通りへの派遣。これらすべては、国家による威嚇と弾圧戦略の一環である。デモに関する主流メディアの誤報が多数あることを鑑み、私たちはあらゆる人々にインスタグラムページで入手可能な詳細な報告書の閲覧をうながしたい。

いわゆる「カウンター集会」について

妨害工作員や、常に警官に同行して注目を集めようとし、デモ参加者を故意に特定し撮影し、その映像を警察に提供して個人やデモ自体を犯罪化しようとする、自称ジャーナリストらを除けば、メディアが私たちのデモを妨害したと主張するいわゆる「カウンターデモ」は、ほんの数人のみに過ぎなかった。彼らの集会がグロガウアー通り/パウル・リンケ・ウーファーの角で公式に登録されていた一方、私たちのデモはオーラウアー通り/ウィーナー通りで警察によってすでに封鎖されており、その地点にすら到達しなかったという事実は、シオニスト、主流メディア、そして警察のあいだの共謀をさらに浮き彫りにしている。

デモの解散に関して

警察は、私たちが自発的解散を拒否したため、デモを強制的に解散させた。かれらは警察車両のスピーカーを通じ「主催者がデモを中止した」などと発表したが、それは毎回繰り返されているまったくの嘘である。私たちにとって明らかなのは、人々が路上での抵抗を続ける限り、デモは解散しないということだ。これは国際主義フェミニスト連合における合意であり、過去のデモで維持してきたものであり、今後も維持するつもりである。

偽りの連帯と、注目を集めていることについて

私たちは多くの国際的なメディアからの注目と、暴力の文脈をまったく誤解したリベラルな連帯表明を受けている。私たちのデモは、参加者がパレスチナとすべての抑圧された人々への無条件の連帯を表明し、抵抗の道を選び、路上での国家による威嚇と暴力に積極的に抵抗したために攻撃されたのである。

また、私たちがドイツ国家による恣意的な抑圧に対して、すべてのきょうだいたちと手を取り合い、肩を並べて立つことを選んだからでもある。私たちは、帝国主義と植民地主義的構造がフェミニズムのあり方を規定する限り、FLINTA(訳注:女性、レズビアン、インターセックス、ノンバイナリー、トランス、アジェンダーの略語)だけでの解放は不可能であると深く信じている。

もし、あなたがたが暴力と弾圧に直面しているすべての人々と連帯せず、そして女性を殴ることは未成年者を逮捕し、私たちの兄弟を殴り、追い回し、国外追放することよりも悪いと考えているのだとしたら。そしてあなたがたのフェミニズムが「女性」のためだけのものであり、いまだにTERF(訳注:トランス排除的ラディカルフェミニスト)的思想を捨てきれず、いまだ性労働が労働であることを理解せず、土地の略奪、植民地主義、抑圧的政権とたたかう人々と無条件に連帯しないのであれば。そうであれば、私たちにはあなたがたの連帯は必要ない。

連帯は、街頭で実践され、揺るぎない鎖で結ばれる。その意味において、私たちは、FLINTAに対する性的な警察暴力のみを非難し、一方でその暴力の背後にある国家の利益には同調している人々からの、すべての連帯表明と声明を拒絶する。

警察による暴力は目新しいものではない。しかし、これだけははっきりさせておきたい、私たちは被害者ではないということを。私たちは意識的に、警察暴力に対してたたかうために街頭に立ったのだ。そして私たちは抵抗と決意を強めている。だから、私たちに加わってほしい。私たちの衝撃と恐怖は力に変わり、その力はこの世界を変えるだろう!

すべての解放を勝ち取るまで!

国際主義フェミニスト連合


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